空を知らない君に贈る唄


澄華は息を吸う間も惜しむように磁極砲を構え、正⾯の異喰へ向けて

引き⾦を引いた。

発射⾳。

着弾を確認するよりも早く――サックに触れる。

⾝体が引き寄せられる感覚と同時に、澄華は次々と磁極砲を

撃ち込んだ。

⼀発。

⼆発。

三発。

空中で、ほとんど反射だけで放つ。

(数は……まだ⾜りる)

磁極砲をポケットへ押し込み、着地の瞬間、両側の錐⼑を抜く。

⾦属⾳が、短く鳴った。