空を知らない君に贈る唄


磁極砲を使わない今の動きは、先程の――⻯也の動きだ。

異喰の⾝体が⼒を失って崩れ始める、その前に。

澄華は⾝を翻し、すぐ真横にいた別の異喰の肩へと⾶び移った。

着地の衝撃で軽くよろけながらも、バランスを取り直した――

その瞬間。

「なんで――っ!!」

切⽻詰まった声が、背後から⾶んできた。

振り向く。

そこには、後ろの異喰を倒したらしい時川が、こちらへと⾶び移って

くるところだった。

だが、その姿に澄華は息を呑んだ。