空を知らない君に贈る唄


(何が⽬標だ)

喉が、ひくりと震える。

(何が――)



――お⽗さんの夢を、引き継ぐ、だ。



思い出した⽗の背中は、いつだって、誰かの前に⽴っていた。

仲間を庇って、その命を散らした⽗。

それなのに⾃分はどうだ。

怖くて、⾜がすくんだ。

近づけば殺されると、肌が、⾻が、本能が叫んでいたから。

だから、動かなかった。