空を知らない君に贈る唄


異喰の⾜が、ゆっくりと、しかし確実に――

⻯也へ向かって、振り下ろされようとしていた。

――その時。

澄華の数歩先にいた陽⽃が⻭を⾷いしばり、磁極砲を構えた。

狙いは、⻯也ではない。

⻯也をまたいだ、

その 向こう 側の 地面。

「……っ!!」

――バンッ。

着弾と同時に、陽⽃は⼀瞬の迷いもなく磁⼒を発動させた。

次の瞬間。

陽⽃の体は異喰の動きを上回る速さで地⾯を滑るように⾶び出し――

すれ違う直前に、⻯也を抱きかかえた。