空を知らない君に贈る唄


⾵を切る⾳。

視界が⼀瞬で流れ、異喰の巨⼤な腕が、⽬前に迫る。

磁極砲は使わなかった。

そのまま――

⻯也は、異喰の腕に着地した。

ぐにゃり、と。

⽣々しい感触が⾜裏に伝わる。

それでも、⻯也は⽌まらない。

空中でレバーを引いていた⼿を素早く離し、その勢いのまま、

もう⼀本の錐⼑を抜く。