空を知らない君に贈る唄


だが伊織だけは、何かを悟ったように顔⾊を変え、

⼀歩踏み出しながら叫んだ。

「やめ――っ」

その声は、最後まで届かなかった。

⻯也が、異喰を睨みつけたからだ。

燃えるような怒りを宿した⽬で、

⻭を⾷いしばり、低く、震える声を絞り出す。

「……よくも喰いやがったな……」