約束を超えた先で、君を待つ。

「でもそれって、陽太くんが危ないんじゃない? 妹さんも大ケガしちゃったんでしょ? 陽太くんも実際骨折したり入院したり。人を助けても陽太くんがケガしてちゃ意味無いよ」

「そうなんだよなあ。だから気を付けるようにしてんの。月音に心配かけちゃうし?」

「なっ……うるさい! そりゃ心配だってするでしょ!」

「ははっ、冗談だって。ケガすると家族にも心配かけるからな。ちゃんと俺も自分の身を最優先に考えます」

「……うん。そうして」

わたしの頭を雑に撫でた陽太くんは、用事があると言ってそのまま帰っていった。

好きだという気持ちに気が付いてから、陽太くんが帰っていくのが寂しくて仕方なくて。

毎日のように会いに来てくれているのに、もっともっとと欲深くなっている自分がいるみたいだ。

この気持ちを伝えようかと迷ったこともあったけれど、もうすぐ死ぬかもしれないわたしが伝えたところで、陽太くんを困らせてしまうだけだ。

そう思い、この気持ちはわたしの胸にしまい込んでおくことにした。