約束を超えた先で、君を待つ。

「だめなんだよ。全部、もう。終わりなんだよ」

言っちゃいけない。言ってどうするの? だめだよ。

そう思うのに、口は勝手に動いていく。

「だめって、なにが?」

「わたし……もうだめなの」

「……」

「先生に言われたの。……半年もつかどうかだ、って」

――目を見開いて言葉を失う陽太くんを見て、また涙が溢れた。

わたしは、一体何をしているんろう。

ここまで言ってくれる人に対して、どうしてそんなことを言ってしまったのだろう。

言ってはいけなかった。自分の胸の中に秘めておくべきだった。それなのに。

「言わないって決めてたのに。……陽太くんに、これ以上隠し事なんてできないや……」

どうして、そう思ってしまうんだろう。

「陽太くん。わたし……もうすぐ死んじゃうんだって」

初めてそう言葉にした時、胸の奥でストンと何かが落ちたような気がした。

そうか。わたし、もうすぐ死んじゃうんだ。

理解していた。わかっていた。だけど、ずっと心のどこかで信じたくなくて。

だけど、いざ言葉にしてみると納得してしまった。