約束を超えた先で、君を待つ。

「つまり! ……俺は、月音と一緒にいたこの夏休みが楽しくてしょうがなくて! 夏休みが終わってからも一緒にいたくて。それで、……月音が今何に悩んでるのか見当もつかない。俺が力になれることなんて何もないと思うから、俺が月音から離れることが正解なら、そうしようと思ってた。嫌われたんならその方がいいと思ってた。だけど、今の月音見たらそうは思えないから」

また、目に涙がたまる。

「なんて言えばいいかな……えっと、そう! つまり、月音の顔も見ないで、話も聞かないで、勝手にそれが月音のためになるって決めつけてたなって思って。でも泣いてる月音見たら、ここで引くのは俺らしくないんじゃないかと思った。ちゃんと向き合いたいと思ったんだ。月音にどんだけ嫌がられても、どんだけ面会拒否られても、諦めたくないから」

どうして、陽太くんはそんなに優しいの?

「だから、やっぱり今日が最後っていうの、無しにしていい?」

どうして、わたしにそんなに優しくしてくれるの?

「まぁ、やだって言われても勝手に会いにくるけどな!」

どうして、そんなにも明るく笑いかけてくれるの?

わたし、面会拒否したんだよ? 会いたくないって、拒絶したんだよ? メッセージだって、まともに返信しなかったんだよ?

それなのに、そんなわたしにどうして……。