***
「……落ち着いた?」
こくりと頷くと、陽太くんは腕の力を緩めてしゃがみ、わたしの目線より下に入る。
そして今度はわたしの手を両手でぎゅっと包み込んだ。
「月音。聞いて」
「……」
「俺、さっきずるいこと言った。ごめん」
「ずるいって……なにが……?」
やっと視線を上げると、優しい笑顔の陽太くんと目が合う。
わたしの顔を見て、陽太くんはそっと目尻を下げて微笑んでくれた。
「ずるいって言い方があってんのかもわかんないけどさ。……もう会いにくるのは最後にするって言ったこと」
「あ……」
「あれ、本心じゃないから」
本心じゃないって、どういうこと?
「俺、この一ヶ月間すごく楽しかった。足ケガして松葉杖になった時はどうしようかと思ったけどさ。ほら、今はもう杖無しで歩けるようになったよ」
「……うん」
「って、そんな話はどうでもいいんだ。えっと……ああああ、俺バカだからこういう時どうやって言ったらいいかわっかんねぇ!」
少しだけ手を離して頭を掻きむしる陽太くんに目を見開くと、陽太くんは少し考えたように目を閉じてから、もう一度わたしの手を握った。
「……落ち着いた?」
こくりと頷くと、陽太くんは腕の力を緩めてしゃがみ、わたしの目線より下に入る。
そして今度はわたしの手を両手でぎゅっと包み込んだ。
「月音。聞いて」
「……」
「俺、さっきずるいこと言った。ごめん」
「ずるいって……なにが……?」
やっと視線を上げると、優しい笑顔の陽太くんと目が合う。
わたしの顔を見て、陽太くんはそっと目尻を下げて微笑んでくれた。
「ずるいって言い方があってんのかもわかんないけどさ。……もう会いにくるのは最後にするって言ったこと」
「あ……」
「あれ、本心じゃないから」
本心じゃないって、どういうこと?
「俺、この一ヶ月間すごく楽しかった。足ケガして松葉杖になった時はどうしようかと思ったけどさ。ほら、今はもう杖無しで歩けるようになったよ」
「……うん」
「って、そんな話はどうでもいいんだ。えっと……ああああ、俺バカだからこういう時どうやって言ったらいいかわっかんねぇ!」
少しだけ手を離して頭を掻きむしる陽太くんに目を見開くと、陽太くんは少し考えたように目を閉じてから、もう一度わたしの手を握った。



