***
わたしはベッドに横になったまま、お母さんは丸椅子に座ったまま話を聞くことになった。
お母さんの手は震えていて、先生の表情も暗く見えて。
あぁ、やっぱり今から言われることは、悪い話なんだ。そう悟ってしまった。
「それで、お話というのは月音さんの現状についてなのですが――」
先生の話は、こうだ。
わたしの身体を攻撃しているわたしの免疫が、細胞だけでなく内臓にまで攻撃をしているらしい。そしてそれが腎臓に集中していて、腎臓の機能が著しく低下しているそうだ。
腎臓の機能というのは、簡単に言えば血液を綺麗にすること。だからその機能が低下するということは、血液の中の老廃物が溜まってしまうということ。その結果、だるさがあったり吐き気がしたり食欲が落ちたり。様々な症状が現れる。他にも、貧血になりやすくなったり顔が青白くなったり、むくみやすくなったり。心臓にまで影響を及ぼすことがあるらしい。
「月音ちゃんの顔色が悪いのも、先日の花火大会の時に倒れてしまったのも、この腎臓の機能の低下が原因だと思われます」
「それで、治療はできるんですよね?」
「……できることはあります。もちろん最善を尽くします。ただ、あまりにも腎臓へのダメージが大きいのと、元々の免疫の病気のこともあります。はっきりと良くなるとは言えません」
「そんな……」
「他の臓器にも影響がないかどうかも検査してみないとわかりません。もし心臓にまで影響していたら……」
ごくりと唾を飲み込むと、先生は重い口をゆっくりと開いた。
「……半年、持つかどうか……というのが、正直なところです」
……一瞬、何を言われたのかわからなかった。その後にお母さんが泣き崩れて先生に詰め寄って、先生が下を向いて拳を握りしめていて。
だけど、その後何を言われたのか。わたしは何と答えたのかを、全く覚えておらず。
気が付けば、真っ暗になった病室でただ窓の外に浮かぶ星を眺めていた。
わたしはベッドに横になったまま、お母さんは丸椅子に座ったまま話を聞くことになった。
お母さんの手は震えていて、先生の表情も暗く見えて。
あぁ、やっぱり今から言われることは、悪い話なんだ。そう悟ってしまった。
「それで、お話というのは月音さんの現状についてなのですが――」
先生の話は、こうだ。
わたしの身体を攻撃しているわたしの免疫が、細胞だけでなく内臓にまで攻撃をしているらしい。そしてそれが腎臓に集中していて、腎臓の機能が著しく低下しているそうだ。
腎臓の機能というのは、簡単に言えば血液を綺麗にすること。だからその機能が低下するということは、血液の中の老廃物が溜まってしまうということ。その結果、だるさがあったり吐き気がしたり食欲が落ちたり。様々な症状が現れる。他にも、貧血になりやすくなったり顔が青白くなったり、むくみやすくなったり。心臓にまで影響を及ぼすことがあるらしい。
「月音ちゃんの顔色が悪いのも、先日の花火大会の時に倒れてしまったのも、この腎臓の機能の低下が原因だと思われます」
「それで、治療はできるんですよね?」
「……できることはあります。もちろん最善を尽くします。ただ、あまりにも腎臓へのダメージが大きいのと、元々の免疫の病気のこともあります。はっきりと良くなるとは言えません」
「そんな……」
「他の臓器にも影響がないかどうかも検査してみないとわかりません。もし心臓にまで影響していたら……」
ごくりと唾を飲み込むと、先生は重い口をゆっくりと開いた。
「……半年、持つかどうか……というのが、正直なところです」
……一瞬、何を言われたのかわからなかった。その後にお母さんが泣き崩れて先生に詰め寄って、先生が下を向いて拳を握りしめていて。
だけど、その後何を言われたのか。わたしは何と答えたのかを、全く覚えておらず。
気が付けば、真っ暗になった病室でただ窓の外に浮かぶ星を眺めていた。



