約束を超えた先で、君を待つ。

「……すぐにエコーの準備して。あとMRI入れる?」

「確認します!」

先生はパソコンの画面とわたしの顔を見比べて、すぐに指示を出して慌ただしくエコーの準備をし始める。それを見て、たまらずに声をかけた。

「あの、先生」

「あ、ごめんね月音ちゃん。不安だよね」

「不安っていうか……なにがなんだかわからなくて」

「そうだよね」

わたしの顔を覗き込んでくれる先生は、わたしが理解できるように考えてから話してくれた。

「ちょっと月音ちゃんの顔色が悪いのが気になって、この間の血液検査の結果も出てたから確認したんだ。そうしたらちょっと他にも気になることが出てきてね。だから急なんだけど、今から検査してもいいかな」

「……はい」

顔色、やっぱりそんなに悪いんだ。

今すぐ鏡で見てみたいけれど、身体も重いから自分ではできないし、忙しそうな先生たちに言えるわけもない。

血液検査の結果が悪かったのかな。エコーって、どこを見るんだろう。MRIもってことは、わたしかなりやばいのかな。

どんどん不安が大きくなっていくわたしを見て、山本さんが来てくれて手を握ってくれた。

「怖いね月音ちゃん。でも、今月音ちゃんの身体に何が起こってるかの確認がしたいだけなの。だから大丈夫よ」

「……うん」

「痛いことはしないからね」

「……わかってる」

そう言い聞かせられると、自分がまだ中学生であり子どもであることを嫌というほど突きつけられた気分になる。

そして山本さんの言葉と手に少し安心しているわたしがいた。