「俺は……何もできなかった」
「え?」
「月音が倒れた時、何もできなくて。ただ名前を呼ぶことしかできなかった。月音が病気だってもちろんわかってた。この間まで熱が出てたことも、今回熱が下がって花火を見に行けたのもすごく運が良かったのと、月音が頑張ったからだって、ちゃんとわかってた」
「……うん」
「それなのに、目の前で月音が倒れて。なんていうか……、ショックだったんだ。今まで月音のそんな姿見たことがなかったから。月音が、本当に病気なんだって改めて痛感して。そうしたら、怖くてたまらなくて。何もできなかった」
下を向き拳を握る陽太くんは、少し震えているように見えた。
「月音が眠っている間も、命に別状はないって聞かされてたからわかってた。だけど、もしこのまま起きなかったらって。俺がもっとしっかり月音のこと見てればって。そればっかり考えて……」
……あぁ、そうだ。陽太くんは、すごく優しいから。
「俺のせいで月音が倒れちまって、どうしたらいいかわからなくて」
陽太くんに、いらない責任を感じさせてしまったんだ。
「え?」
「月音が倒れた時、何もできなくて。ただ名前を呼ぶことしかできなかった。月音が病気だってもちろんわかってた。この間まで熱が出てたことも、今回熱が下がって花火を見に行けたのもすごく運が良かったのと、月音が頑張ったからだって、ちゃんとわかってた」
「……うん」
「それなのに、目の前で月音が倒れて。なんていうか……、ショックだったんだ。今まで月音のそんな姿見たことがなかったから。月音が、本当に病気なんだって改めて痛感して。そうしたら、怖くてたまらなくて。何もできなかった」
下を向き拳を握る陽太くんは、少し震えているように見えた。
「月音が眠っている間も、命に別状はないって聞かされてたからわかってた。だけど、もしこのまま起きなかったらって。俺がもっとしっかり月音のこと見てればって。そればっかり考えて……」
……あぁ、そうだ。陽太くんは、すごく優しいから。
「俺のせいで月音が倒れちまって、どうしたらいいかわからなくて」
陽太くんに、いらない責任を感じさせてしまったんだ。



