目の前で笑っているこの黒髪の男、東雲陽太は病気で入院しているわたしとは違い、基本健康体のはず。病気なんて何もない、健康そのもののはず。それなのに、なぜかしょっちゅう事故っただのケガをしただので、病院に来ては入院している。
あまりにも病院で会う頻度が高いから、最初は家に帰りたくなくてわざとケガでもしてるのかと思ったけれど、底なしに明るいところを見るとそうとも思えない。まぁ、それを聞くほど親しいわけでもないし正直どうでも良いのだけど。
「俺、不幸体質の割には運がいいんだ。すげぇだろ」
「すごい……のかな……ちょっとよくわかんないや……」
「えぇ? そうかー?」
本人曰く、しょっちゅう入院するのは不幸体質が原因らしい。それすらもよくわからない。なんだよ不幸体質って。そう言われてどう答えれば良いのか本当に困る。
でもそれよりもっと困るのは、陽太くんは病院にいる間ちょろちょろとわたしの周りをうろつくことが多いということ。病院に戻ってきたということは、せっかく静かだったのにまたうるさい日々が始まるのか。そう思うと、もう一つため息が出そうになった。
「それより、月音は元気だったか? 散歩してるってことは調子良いの?」
「……」
「あーごめんごめん。俺が悪かったよ。無視すんなって! 静かにするから少し話そうぜ。久しぶりに会ったんだし!」
……意味がわからないし、そもそも病人に"元気?"なんて、デリカシーが無いにも程があるだろう。なんて酷い男だ。
あまりにも病院で会う頻度が高いから、最初は家に帰りたくなくてわざとケガでもしてるのかと思ったけれど、底なしに明るいところを見るとそうとも思えない。まぁ、それを聞くほど親しいわけでもないし正直どうでも良いのだけど。
「俺、不幸体質の割には運がいいんだ。すげぇだろ」
「すごい……のかな……ちょっとよくわかんないや……」
「えぇ? そうかー?」
本人曰く、しょっちゅう入院するのは不幸体質が原因らしい。それすらもよくわからない。なんだよ不幸体質って。そう言われてどう答えれば良いのか本当に困る。
でもそれよりもっと困るのは、陽太くんは病院にいる間ちょろちょろとわたしの周りをうろつくことが多いということ。病院に戻ってきたということは、せっかく静かだったのにまたうるさい日々が始まるのか。そう思うと、もう一つため息が出そうになった。
「それより、月音は元気だったか? 散歩してるってことは調子良いの?」
「……」
「あーごめんごめん。俺が悪かったよ。無視すんなって! 静かにするから少し話そうぜ。久しぶりに会ったんだし!」
……意味がわからないし、そもそも病人に"元気?"なんて、デリカシーが無いにも程があるだろう。なんて酷い男だ。



