土曜日の午後十時過ぎ。
キリヤに変身した私はクロを肩に乗せて、慧都先輩と一緒に外に出た。
慧都先輩の家の前には黒くて大きな車が停まっている。
「すごい。テレビで見た芸能人の送迎車みたいです」
「ふふ、いいでしょ~? 事務所を立ち上げたときに、お父さんが買ったんだ~。さあ、乗って乗って」
慧都先輩がスライドドアを開けると、中にいた三人が一斉にこっちを見た。
「お、あげはちゃん――じゃない、キリヤ! こんばんは!」
玲央先輩が笑顔で手を上げた。
一番後ろの席には春宮くんと白銀くんが座っている。
「こんばんは。お邪魔します」
おずおずと車内に足を踏み入れたものの……どこに座ればいいんだろう?
「こっちにおいでよ」
私の気持ちを見透かしたように、春宮くんが隣の席をポンポンと叩いた。
――え、そこって……春宮くんと白銀くんの間の席だよ!?
でも、せっかく春宮くんが誘ってくれたのに嫌です、なんて言えるわけがなくて。
私はクラスの王子様二人に挟まれるという、とんでもない席に座ったのだった。
右からは春宮くんの爽やかなシトラスの香り。
左からは白銀くんの、どことなく清潔な香りがして、頭がくらくらする。
ひええええ、緊張する!!
「そんなに緊張しなくても」
私の膝の上でクロが呟いたけど、この状況で緊張するなってほうが無理だよ!!
キリヤに変身した私はクロを肩に乗せて、慧都先輩と一緒に外に出た。
慧都先輩の家の前には黒くて大きな車が停まっている。
「すごい。テレビで見た芸能人の送迎車みたいです」
「ふふ、いいでしょ~? 事務所を立ち上げたときに、お父さんが買ったんだ~。さあ、乗って乗って」
慧都先輩がスライドドアを開けると、中にいた三人が一斉にこっちを見た。
「お、あげはちゃん――じゃない、キリヤ! こんばんは!」
玲央先輩が笑顔で手を上げた。
一番後ろの席には春宮くんと白銀くんが座っている。
「こんばんは。お邪魔します」
おずおずと車内に足を踏み入れたものの……どこに座ればいいんだろう?
「こっちにおいでよ」
私の気持ちを見透かしたように、春宮くんが隣の席をポンポンと叩いた。
――え、そこって……春宮くんと白銀くんの間の席だよ!?
でも、せっかく春宮くんが誘ってくれたのに嫌です、なんて言えるわけがなくて。
私はクラスの王子様二人に挟まれるという、とんでもない席に座ったのだった。
右からは春宮くんの爽やかなシトラスの香り。
左からは白銀くんの、どことなく清潔な香りがして、頭がくらくらする。
ひええええ、緊張する!!
「そんなに緊張しなくても」
私の膝の上でクロが呟いたけど、この状況で緊張するなってほうが無理だよ!!



