ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

「どうかな、白銀くん。やっぱり変、かな?」
 不安になって聞いてみると、白銀くんはハッとしたように視線を泳がせた。

「……いや。変じゃない。……その、いいと思う。男子にしか見えない」
 ぶっきらぼうにそう言って、彼はふいっと顔を背けちゃった。

「変装は完璧だな。ところで、名前はどうする? 本名を呼ぶわけにはいかないだろ?」
 玲央先輩に聞かれて、私は顎に手を当てた。

「そうですね……立切のキリを取って、『キリヤ』というのはどうでしょう?」
「キリヤか。格好良いじゃん、いいと思うよ! じゃあ予定通り、明日の夜はみんなでコノエ公園に行くから。慧都、和臣《かずおみ》さんに話はしといてくれたよな?」
「もちろん~」
 そのまま、玲央先輩と慧都先輩は明日の打ち合わせを始めた。

「ねえ、春宮くん。和臣さんって、誰?」
 真剣な顔で話している二人の邪魔にならないよう、私は小声で聞いた。

「慧都先輩のお父さんだよ。元々映像関係やマネジメントの仕事をしていたんだけど、ぼくたちのために事務所を立ち上げてくれたんだ」
「じゃあ、慧都先輩のお父さんが事務所の社長さんなんだ?」
「うん。和臣さんはマネージャーもしてくれてて、現場にはいつも同行してくれるんだよ。動画の編集とかもしてくれてるんだ。慧都先輩も機械には強いから、手伝ったりしてるみたい」
「へえ。慧都先輩は裏方もやってるんだね。そういえば、撮影係も慧都先輩が担当してることが多いよね」
「詳しいね?」
「ふふふ。ファンですから」
 こっそり胸を張っていると、玲央先輩がこっちを見た。