三十分後、私は一階のリビング前にいた。
「え~、それでは、お待ちかねのお披露目タイムで~す! あげはちゃ~ん、入ってきて~!」
慧都先輩の声を聞いた私は思い切ってドアを開け、みんなが待つリビングに入った。
すると。
「うおっ、マジかよ!?」
玲央先輩はソファからずり落ちそうになり、その隣で、春宮くんは激しく咳き込んだ。
どうやら、飲んでたサイダーを噴きそうになったみたい。
玲央先輩は口をあんぐり開けたまま立ち上がり、私の顔をまじまじと見つめた。
「あの……あんまり見つめられると恥ずかしいんですけど……」
私はもじもじしながら言った。
私はいま、短い黒髪のウィッグを被ってる。
胸元が平坦に見えるインナーに、少し大きめサイズのパーカーを着てるから、どこからどう見ても『男の子』だ。
「すげえな。もし街で会っても、あげはちゃんだって絶対気づかないわ。普通にイケメンじゃん……」
慧都先輩の素晴らしいメイク技術に、玲央先輩は感心しきっているみたい。
「うん。驚いた。これならファンに見られても問題ないと思うよ」
春宮くんも近づいてきて、笑った。
無邪気な笑顔に、心臓がドキンッて跳ねる。
――って、ダメダメ、私は今、男の子なんだから!
この格好のときは、ときめくのは絶対禁止!!
心の中でブンブンと首を振って、私はソファを見た。
玲央先輩も春宮くんもこっちに来てくれたのに、白銀くんだけはソファに座ったまま動こうとしない。
ただ、じーっと、穴が開くんじゃないかっていうくらい私を見つめている。
「え~、それでは、お待ちかねのお披露目タイムで~す! あげはちゃ~ん、入ってきて~!」
慧都先輩の声を聞いた私は思い切ってドアを開け、みんなが待つリビングに入った。
すると。
「うおっ、マジかよ!?」
玲央先輩はソファからずり落ちそうになり、その隣で、春宮くんは激しく咳き込んだ。
どうやら、飲んでたサイダーを噴きそうになったみたい。
玲央先輩は口をあんぐり開けたまま立ち上がり、私の顔をまじまじと見つめた。
「あの……あんまり見つめられると恥ずかしいんですけど……」
私はもじもじしながら言った。
私はいま、短い黒髪のウィッグを被ってる。
胸元が平坦に見えるインナーに、少し大きめサイズのパーカーを着てるから、どこからどう見ても『男の子』だ。
「すげえな。もし街で会っても、あげはちゃんだって絶対気づかないわ。普通にイケメンじゃん……」
慧都先輩の素晴らしいメイク技術に、玲央先輩は感心しきっているみたい。
「うん。驚いた。これならファンに見られても問題ないと思うよ」
春宮くんも近づいてきて、笑った。
無邪気な笑顔に、心臓がドキンッて跳ねる。
――って、ダメダメ、私は今、男の子なんだから!
この格好のときは、ときめくのは絶対禁止!!
心の中でブンブンと首を振って、私はソファを見た。
玲央先輩も春宮くんもこっちに来てくれたのに、白銀くんだけはソファに座ったまま動こうとしない。
ただ、じーっと、穴が開くんじゃないかっていうくらい私を見つめている。



