ゴースト・ガード~超人気配信グループは男装女子を溺愛中!?~

 それから、しばらくして。

「うん。こんなものかな? 確認してみて~」
 満足そうに言って、秋葉先輩はメイク道具の蓋を閉じた。

「わあ……誰これ? 鏡の中に、知らないイケメンがいる……!」
 私は、まじまじと鏡を見つめた。
 ちょっと気の強そうな、涼しげな目元。
 すっと通った鼻筋。
 ごく普通だったはずの私の顔が、イケメンになってる!!
 秋葉先輩のメイク技術、すごすぎるよ!

 これならきっと、みんな、私があげはだって気づかないよね!?
 無言でクロを見ると、クロはうなずいた。

「よく化けた」
「私は狐じゃありませんっ!」
「……あげはちゃん? 何言ってるの?」
「あ、あはは!  独り言です! 秋葉先輩のメイクがすごすぎて、『まるで狐につままれたみたい』って言おうとしたんです!」
 首を傾げる秋葉先輩に、私は慌てて取り繕った。

「こんなに素敵なメイクをしてくださって、ありがとうございました!」
 私は立ち上がり、深々と頭を下げた。