怪異ハンター

ささやくように言った後「心・止」と唱えた。
「うぎゃぁぁぁぁ!」
老婆の耳をつんざくような悲鳴が響き渡り、その姿は一瞬にして公衆電話へと戻った。
そしてそれも灰色の煙になって消えていったのだった。

☆☆☆

「今日の怪異は少し似てたね」
「あぁ。俺たちを襲った怪異も、人を食って力をつけるタイプだったよな」
夕暮れの道をふたりは並んで歩いていく。
街のどこかに怪異がないか。
その怪異が、自分たちが探している怪異とつながってはいないか。
その姿はいつしか有名になり、怪異を認識することのできる人たちの間ではこう呼ばれるようになっていた。
『怪異ハンター』と。