怪異ハンター

だけど拓が「いつもどおり街の中を確認してから行こう」というので、じれったい気分で街の中を回っていたのだ。
「わかったよ」
拓がしかたなく、と言った様子で路地へ向けて歩き出す。
拓からすればあの公衆電話から臭ってくる怪異の匂いはごく微量で、弱いものだった。
ほっておいてもあのまま消滅するかもしれないとさえ、考えていた。
更には未来を予言するだけで、別に人に危害は加えていない。
拓と輝が探し求めている怪異はとても強力で人に対して牙を剥くものだったから、未来公衆電話にかけている時間を惜しいと感じたのだ。
「今度は拓が電話ボックスの中に入ってみてね? なんだかすごくゾクゾクするんだから」