怪異ハンター

ひとくちかじると細かく刻まれゴボウが口の中にゴロゴロと入ってくる。
シャクシャクと音を立てて食べていると、輝がゴクッと唾を飲み込んで見つめてきた。
「一口食べるか?」
「うん!」
輝は元気に頷いたのだった。

☆☆☆

それから夕方になるまで街の中を歩き回り他の怪異を探してみたけれど、めぼしいものを見つけることはできなかった。
背中を反らせて優雅に歩く猫又に「怪異をみなかったか?」と質門すると鼻で笑って「オレこそ怪異だにゃ」と答えていた。
人に危害を加えることにない怪異たちはふたりにとってはよう無しだ。
輝は猫又の頭をひとなでして「なにかあったら教えてね」とその場を去った。