怪異ハンター

「17時か。今はまだ12時だ。とにかくここを出て考えよう」
拓は中学の入学祝いにもらった腕時計を見て、そう言ったのだった。

☆☆☆

路地から出ると昼間の太陽の眩しさに目がくらんだ。
それほど路地の奥は暗く、太陽の光が届かない場所なのだ。
それからふたりは昼ごはんを食べるために商店街へと一度戻り、拓が気になっていたパン屋へと立ち寄った。
「今日の怪異はあの子へと続いていると思う?」
パン屋の前にあるベンチに座り、カレーパンをかじりながら輝が呟く。
「わからない。だけど怪異は怪異だ。どれだけ少しづつでも近づいているはずだ」
拓が選んだのはゴボウパンだった。