怪異ハンター

外にいた拓はずっと、電話ボックスの中で棒立ちになっているだけの輝の姿が見えていたらしい。
もちろん、ベルの音も聞こえていなかった。
輝が全身を震わせていると、突然電話ボックスが濃い霧に包まれていき、そしてそれが消える頃には電話ボックスも一緒に姿を消していた。
「き、消えた!?」
輝が拓の腕を強く掴む。
「怪異だからな、神出鬼没でもおかしくない。それよりも、電話に出たんだよな? 相手が何者で、なにを言われたのかわかるか?」
「誰なのかはわからないけど、今日の17時に公園の入り口でケガをするって言われた」
それは気味の悪い予言みたいだった。