次々と疑問が浮かんできては消えていくけれど、なぜかこのベルの音にとりつかれたようにその場から動くことができなくなっていた。
外にいる拓へ視線を向けるけれど、拓は首をかしげてこちらを見ている。
きっとベルの音が聞こえていないのだろう。
こんなにけたたましく鳴り続けているベルの音はこの電話ボックスに入った人間にしか聞こえないんだ。
怖くて心臓は早鐘を打っているのに、右手がそろそろと受話器へと伸びていく。
輝はゴクリと唾を飲み込んでついに、その受話器を取り上げた。
長い間使われていないはずの公衆電話なのに、なぜだか受話器だけはキレイで、つい最近も誰かに使われたかのようだった。
「も……もしもし?」
外にいる拓へ視線を向けるけれど、拓は首をかしげてこちらを見ている。
きっとベルの音が聞こえていないのだろう。
こんなにけたたましく鳴り続けているベルの音はこの電話ボックスに入った人間にしか聞こえないんだ。
怖くて心臓は早鐘を打っているのに、右手がそろそろと受話器へと伸びていく。
輝はゴクリと唾を飲み込んでついに、その受話器を取り上げた。
長い間使われていないはずの公衆電話なのに、なぜだか受話器だけはキレイで、つい最近も誰かに使われたかのようだった。
「も……もしもし?」



