怪異ハンター

ボロボロだからもう開かないかもしれないと思っていたけれど、それは以外とすんなりと開いてしまった。
「わぁ、本物の公衆電話だ」
輝が嬉しそうに声を上げる。
「おい、いくら可愛くてもそれは怪異だぞ? 気をつけないと――」
拓がすべてを言い終わる前に輝が電話ボックスの中に入ってドアをしめていた。
ドアをしめてしまうと外の音はほとんど聞こえなくなる。
「すごい。本物だ」
電話ボックスの中にはよくわからない古いチラシが貼られていて、公衆電話が置かれている棚には電話帳もある。
電話帳を開いてみようと手を伸ばしたけれど、電話帳は泥だらけで水を吸っていることがわかってすぐに手を引っ込めた。