怪異ハンター

拓は平気な声で返事をしながらも、足は慎重に前へ前へと進めている。
路地は随分と奥まった場所まで続いているようで、ライトの光はなかなか行き止まりを照らし出さない。
「歩けば歩くほど怪異の臭いがキツクなってくる。でも、まだまだ弱いな」
「ってことは、その怪異はもう力を失っているってこと?」
「そうなのかもしれない。あるいは、前回の青田くんのときみたいに呪いがかけられたなにかが置いてあるとか」
さすがに路地の奥に人はいないだろうと考えて、拓は呪いがかけられた物を想定して話をした。
それからしばらく進んでいくと、ようやくライトがなにか別の物を照らし出した。
「あれは……公衆電話?」