怪異ハンター

あちこちにシャッターが下がった商店街だけれど、最近ではまた新しいお店が何店舗かオープンしてようで、じわじわと人通りが増え始めているみたいだ。
「パン屋からいい匂いがするな」
拓がついそちらへ引き寄せ得られそうになって、輝に腕を掴まれている。
「朝ごはんは食べてきたでしょう? それよりも怪異の匂いを探さなきゃ」
「あぁ」
拓はまだ残念そうにパン屋へ視線を向けていたけれど、不意に輝が立ち止まったので同じ様に立ち止まった。
「見てあれ」
なにかに気が付いた輝が電気やの方へと走っていく。
ガラス張りの壁の向こうにはズラリとテレビが並んでいて、画面はこちらへ向いている。