拓がひどい光景だと思ったものを、輝は羨望の眼差しで見つめていた。
ふたりは中学1年生になる年齢だけれど、まだスマホは持っていない。
「俺たちには必要ないだろ。いつでも一緒にいるんだから」
「そうだけど……」
と、輝はふくれっ面だ。
人々の波をかき分けるように進んでいくと、ビルとビルの狭い隙間から微かな怪異の香りがしてきて拓が立ち止まった。
「拓、なにか見つけた?」
「この奥から微量だけれど怪異の臭いがしてくるんだ」
ビルとビルの狭い隙間に鼻を突っ込むようにしてクンクンとかいでいる。
そこからはなにか生物が腐ったような、嫌な臭いが立ち込めていた。
でも、その臭いは普通の人間では嗅ぎ取れない。
ふたりは中学1年生になる年齢だけれど、まだスマホは持っていない。
「俺たちには必要ないだろ。いつでも一緒にいるんだから」
「そうだけど……」
と、輝はふくれっ面だ。
人々の波をかき分けるように進んでいくと、ビルとビルの狭い隙間から微かな怪異の香りがしてきて拓が立ち止まった。
「拓、なにか見つけた?」
「この奥から微量だけれど怪異の臭いがしてくるんだ」
ビルとビルの狭い隙間に鼻を突っ込むようにしてクンクンとかいでいる。
そこからはなにか生物が腐ったような、嫌な臭いが立ち込めていた。
でも、その臭いは普通の人間では嗅ぎ取れない。



