怪異ハンター

そのすきに立ち上がって距離を置いたけれど、蚕から吐き出さた白い糸によって壁際まで吹き飛ばされてしまった。
背中に強い衝撃を受けたふたりはうずくまってしまう。
痛みが全身にかけぬけて呼吸もままならない。
「優……逃げて……」
輝が腰を抜かしている優へ向けてそう言った。
優は立ち上がることもできなくてただ震えている。
「このままじゃ全員死ぬ! 早く逃げろ!!」
苦痛に顔を歪めながら拓も叫んだ。
優がようやく我に返ったように立ち上がった。
が、遅すぎた。
蚕が優の目の前に移動してきていたのだ。
「3人も餌がやってくるなんてラッキー」
蚕の楽しげな声が洞窟内に響く。
このままじゃ全員やられる……!