怪異ハンター

成長した蚕は輝と拓にのしかかる。
その体重は見た目よりもずっと重たくてふたりは動けなくなってしまった。
「重たいだろう? これも人間が私達を改良した結果だ。普通の成虫した蚕は飛ぶこともできない。逃げられないんだ。わかるか!?」
怒りと憎しみをぶつけられてふたりがうめき声を上げる。
蚕が人間を恨んでいることは十分にわかった。
だから復讐したい気持ちもわかる。
でも、マユの中にいるのはほんの子供たちばかりだ。
子どもたちに罪はない。
「心・狂!」
「心・止!」
拓と輝が叫ぶ。
蚕が体の上に苦しみ、横倒しに倒れた。