怪異ハンター

そこには鬼と同じ牙があり、マユをバリバリと噛み砕いていく。
中に眠っている見知らぬ男の子の顔が見えた。
蚕はその子を頭からかぶりついたのだ。
クチャクチャ。
ジュルジュル。
人の肉を食べて、血を吸い上げる音に気分が悪くなる。
血の匂いが洞窟内に充満していく。
「その人達も鬼の屋敷から連れてきたのか」
拓の質問に蚕は答えない。
だけどきっとそうなのだろう。
蚕は鬼が人間を誘拐して冷凍保存していることを知った。
それを横取りしているのだ。
「拓、もう一度術を使おう」
人を食べる蚕におののきながらも輝が言った。
優の体を見つけるまではここから離れることはできない。