怪異ハンター

洞窟の中は霧が薄くて、森の中を歩くよりもずっと早く進んでいくことができた。
そして一番奥へと到達したとき、マユになにかがくっついているのが見えて拓は足を止めた。
大きなマユにくっついているそれには白い羽根があり、まるで天使みたいだ。
触れたらふわりとしそうな羽に思わず見とれてしましそうになり、拓は咳払いをした。
「そこで何してる!」
声を張り上げると近くのマユが大きく左右に揺れた。
そして羽を持った生き物が振り向く。
大きくて真っ黒な目がふたつ、ウサギの耳のようなものが頭から突き出している。
顔も体もふわふわの毛に覆われていて思わず抱きしめたくなるような愛らしい容姿だった。