怪異ハンター

その奥をライトで照らすと洞窟のような穴が開いているのが見えた。
「こんなところに洞窟なんてあったのか」
拓が驚いたように呟く。
この森はそんなに大きくないと思っていたが、それは大間違いだった。
鬼や他の怪異たちが暮らす森は出口が見えないほどに大きい。
それもやっぱり、怪異たちの力によって空間が歪められているからだろう。
「この奥から怪異の匂いがしてる」
拓がゴクリと唾を飲み込んで言った。
「この奥に僕の体がある」
優が呟く。
「絶対に生きて帰ろう」
輝が覚悟を決めて言った。
この先にどんな怪異が待ち受けていても逃げてはいけない。
自分たちがずっと探し求めていた優がこの先にいるのだから。