怪異ハンター

「こっち、こっちだ!」
歩きながらそれは確信へと変わっていく。
ここへ連れてこられた時の記憶もないけれど、体と魂が惹かれ合っている感覚があった。
優が足早になり、それを輝と拓がおいかける。
しかし足場は悪く視界も悪くて何度もつまづいて転けそうになった。
「輝、大丈夫か?」
森の中を照らしながら拓が輝の腕を掴んだ。
「うん、大丈夫。早く追いかけなきゃ見失っちゃうよ」
何度こけても輝はすぐに立ち上がった。
森の霧は更に濃く深くなり、ライトで照らしても真っ白でなにも見えない。
優の背中だけは見失わないように必死についていく。
そうして森の中を20分ほど歩き回ったときだった。
優が突然足を止めた。