怪異ハンター

お兄ちゃんの方が無邪気に声をかけてきた。
そう言われて急に空腹感を思い出す。
森に入ってからどれくらい時間が経過したのかわからないけれど、朝ごはんを食べてからなにも食べていない。
輝のお腹がグゥと音を立てる。
目の前には湯気の出ているスープ。
美味しそうな香りがさっきから食欲をそそっている。
透明なスープの中に沈んでいるのは見たことのない肉だった
一口サイズにカットされているそれはなんの肉だろうか?
よく見ようとテーブルに一歩近づいたとき、輝は拓に腕を掴まれてハッと我に帰った。
「助けてくださってありがとうございました。僕たちはこれで失礼します」
拓が早口に言って食堂から出ようとする。