怪異ハンター

中はとても広くて銀色の作業スペースや大口コンロがたくさんある。
けれど使っている様子はなくてシンクの上にはひび割れた皿かコップが乱雑に置かれていた。
「今は鬼の住処でも、昔はここに人が暮らしていたのかもしれないね」
輝が人の消えた厨房を見つめてため息交じりに言った。
鬼が来たのは人がいなくなった後だと思いたい。
「なんだか気分が悪くなってきた」
そう訴えたのは優だった。
森の中にいたときから顔色は悪かったけれど、ここへ来てからそれは余計に青白く変化していた。
今にも倒れてしまいそうな優に輝が手をかして厨房から外へ出た。
「一旦外へ出ることができたらいいけれど……」