怪異ハンター

それはなんの武器も持たないまま鬼の城へ乗り込んでしまったことと同じだった。
拓の額から冷や汗が流れ落ちて、床にシミを作った。
「とにかく、屋敷の中を調べよう」
扉は固く閉ざされてしまったから、調べるよりほかはない。
一階のエントランスには2階へ上がるための広い階段もある。
2階はエントランス部分が吹き抜けになっていて、見通しがよかった。
3人は屋敷内を奥へと向かった。
屋敷は相当古いようで歩くたびに床がギィギィと音を立てる。
その音を聞きつけて鬼が出てこないか、不安が膨らんでいく。
「ここは厨房だな」
一階の一番奥の部屋を確認して拓がつぶやいた。