怪異ハンター

残念そうに拓が行って来た道をライトで照らしたときだった。
今まで歩いてきたはずの小道がなくなり、鬱蒼と茂る木々が目前まで迫ってきていたのだ。
『どういうことだ?』
拓が焦って周囲にライトを向ける。
が、もはや自分たちがどこから来たのかもわからない状況になってしまっていた。
最後尾の優が怯えたように輝の腕にすがりつく。
『いつの間にか、怪異に絡め取られてたのかもしれないな』
拓はそうつぶやいたのだった。

☆☆☆

それが1時間ほど前の出来事だった。
それほど大きくないと思っていた森はあるけどあるけど出口が見えず、まるで森に入り込んできた人間を逃すまいと大きく成長しているように感じられた。