怪異ハンター

ことの発端は3人で森の入口付近を歩いていたときだった。
その目的は当然怪異を探すこと。
『この奥から微かに怪異の匂いがしてくる』
拓がそう言って森の中へ続いている細い脇道を指差したのだ。
『森の中?』
『あぁ』
輝の言葉に頷いて、先頭に立って歩きはじめた。
太陽はまだ高い位置にあるし、森はそれほど広くないように見えた。
道もちゃんとついているからいざとなれば簡単に引き返すことができる。
はずだったのだけれど……。
『なんだか霧が濃くなってきたね』
しばらく道を進んだ時、最後尾を歩く優がつぶやいた。