怪異ハンター

後からついてきていた、裕太の姿をした優が咄嗟に手を伸ばし、輝の体を支えた。
「姉さん大丈夫?」
「うん。ありがとう」
拓が輝の足元をライトで照らすと、そこには木の根っこが土からせり出していた。
そんな場所はあちこちにある。
なにせここは森の中だ。
「なんだか寒気がするね」
優が沈んだ声で呟く。
拓も輝もなにも言わなかったが、さっきから同じように気分の悪さを感じていることは確かだった。
一刻も早くこの森を抜け出したい。
その気持とは対象的に森の奥深くへとどんどん入り込んでいっているような気もする。
もはや3人は自分たちが今どこを歩いているのかわからなくなっていた。

☆☆☆