怪異ハンター

《あの会社はずっとあんな感じでしたよ。何人かでやらなきゃいけない作業をひとりでやらせたり、危険なのに大丈夫と言って実行したり。それで怪我をした従業員も多くいます》
男性は説明しながら自分の右腕の服をめくりあげて見せた。
そこには古いミミズ腫れのような傷跡が残っている。
《僕のこれも、仕事中に起きた事故が原因です。僕の場合はこれですみましたけれど、飯橋さんは亡くなられってしまって……》
そんなニュースを見た翌日、拓と輝と優の3人は再びあの工事現場を訪れていた。
そこにあった陽炎のような工事現場はもう見えない。
「匂いはどう?」
優に聞かれて拓が首を左右に振る。