怪異ハンター

『片桐さま……ご予約はされていますか?』
「いえ、特には」
拓が困り顔で振り向いた。
会社へ直接乗り込んだ方が話を聞いてくれると思っていたけれど、中に入ることも難しそうだ。
「飯橋さんのことで質問があります!」
優が拓の後から声を張り上げた。
『……はい?』
「事故で亡くなった飯橋さんのことです」
『なんのことかわかりかねます。お話があるのでしたら事前にアポイトメントをお願いします』
女性は冷たい声でそう言うと一方的に通話を切ってしまった。
3人でその場に立ち尽くす。
「どうしよう、このままじゃ帰れないよ」
輝が泣きそうな顔になる。