怪異ハンター

「事件の真実は隠蔽されたんだね。だから飯橋さんはここから動くことができなくなって、怪異になっちゃったんだ」
優がため息交じりに呟き、手のひらを下げた。
そこでブツリと記憶映像も消えた。
「こんなのひどい」
輝がようやく口から手を離した。
生きている人間たちのせいで死者が怪異になろうとしているのは、どうしても止めなきゃいけない。
でも、自分たちの力を使って無理やり消すのはあまりにも可愛そうだ。
「どうすればいいんだろう?」
輝が他の対処法を考えはじめたとき、優が「電話番号を覚えてるよ」と、声をかけてきた。
「電話番号?」
「うん。記憶映像の中で工事会社の番号が出てたんから」