怪異ハンター

さっきの女性は工事現場のギリギリを歩いていたから、きっとこれが見えていないんだろう。
この怪異は怪異を感じ取れる人間にしか見えていないらしい。
「匂いはキツイの?」
優が拓へ聞いてきた。
「そうだな。結構きついかもしれない」
でもまだそこまでじゃない。
この怪異はずっとこの場にいるけれど、人を取り込むほどの力はなさそうだ。
さっきの女性だって普通にあるき去っていったし。
けれどこのまま同じ場所にとどまっていれば、この怪異も悪いものになっていき人を取り込むようになるかもしれない。
「なにか起こる前に対処しよう」
輝が両手を前に突き出してひし形の印を作った。
隣で拓も同じように印を作る。