怪異ハンター

「そんなに心配しなくても大丈夫なのに」
裕太くんの姿をした優が少し寂しそうにつぶやいたときだった、拓が突然歩みを止めた。
輝があやうくその背中にぶつかりそうになって慌てて足を止めた。
「匂う」
呟く拓に輝も頷いた。
3人は怪異の匂いを嗅ぎつけてその場へ向かっていたのだけれど、どうやら目の前にソレがあるらしい。
「工事現場?」
後から顔を出して優が呟く。
そのとき犬を連れた女性が前方から歩いてきて3人に会釈した。
3人は軽く頭を下げて返事をする。
「これは幻覚かな。現実にはないみたいだ」
拓が女性の後姿を見送ってから言った。