怪異ハンター

「それに、裕太くんの魂もまだ僕と一緒にいるんだ。僕がこの先どうなるのか心配みたい」
裕太くんはそう言うとなにもない空間へ視線を向けた。
そこに裕太くんの魂があるらしい。
ふたりが気が付かなかったのは、もちろん怪異としての匂いが薄いからだった。
「マユはどこにあるの?」
マユを見つけることができれば、優を取り返すことができる。
「わからないんだ。きっとそこは怪異の世界。右も左も上も下もない。魂だけになった僕は街まで来ることができたけれど、人の足で行ける場所かどうかわからないんだ」
裕太くんが申し訳無さそうに視線を下げて言った。
でも、これで随分と前進できたはずだ。