気がつけば涙も引っ込んでいた。
でも……この時弟が鬼の前にひとりになってしまったのだ。
『危ない!』
拓が叫んだけれど、遅かった。
鬼は弟の体を片手で持ち上げるとそのままリビングの窓をわって逃げて行ってしまったのだった。
そこから先のことはよく覚えていない。
とにかくふたりは弟を取り戻すことを誓った。
そのためには親戚や施設に預けられるわけにはいかなかった。
弟を探し出すために常に動けるようにしておきたい。
だからふたりでその場から逃げ出したのだ。
今の大家さんを見つけたのは幸運だった。
そのアパートは頻繁に怪異が起こって、いつく人がいなかった。
でも……この時弟が鬼の前にひとりになってしまったのだ。
『危ない!』
拓が叫んだけれど、遅かった。
鬼は弟の体を片手で持ち上げるとそのままリビングの窓をわって逃げて行ってしまったのだった。
そこから先のことはよく覚えていない。
とにかくふたりは弟を取り戻すことを誓った。
そのためには親戚や施設に預けられるわけにはいかなかった。
弟を探し出すために常に動けるようにしておきたい。
だからふたりでその場から逃げ出したのだ。
今の大家さんを見つけたのは幸運だった。
そのアパートは頻繁に怪異が起こって、いつく人がいなかった。



