怪異ハンター

店は夕方には姿を消して、生気を奪われてマネキンのようになった人たちを夜になってから怪異たちの世界で販売しているのだ。
「怪異に人間を売る!?」
拓が驚愕した表情で聞き返す。
『人間は金になる。怪異たちはみんな人間を欲しがってる』
だから怪異は人間の前に姿を現して、ときに人間を襲うのだ。
怪異たちにとって人間は不老不死に近づくための良薬だった。
拓が奥歯をグッと噛み締めて痛みに耐えるような表情になった。
「そんな身勝手なこと、もう絶対にさせないから!」
輝が胸の前でひし形を作り、前方へと突き出した。
そして術を唱えようとしたそのときだった。