怪異ハンター

そこには沢山の人間がマネキンのように立たされていたのだ。
小さな子どもから、スーツ姿の大人まで。
犬の散歩の途中だったのか、70代くらいのおじいさんと犬の姿もある。
みんなカチコチに固まって少しも動かない。
「この人! 朝のニュースで見た人だよ!」
輝がスーツ姿の男性を見て叫んだ。
下顎がふっくらしていて、目元は細い。
間違いなくあの男性だった。
「ねぇ拓、どうしてみんな動かないの? もしかしてもう……」
そこまで言って輝は言葉を切った。
死んでいるんじゃないかと思ってゾッとしたのだ。
「ここにいたら僕たちまで同じマネキンにされる。早く出よう!」
拓が出口へ向けて走る。