怪異ハンター

拓の言葉に咄嗟に身構える輝。
夜は土の中に潜って姿を隠しているなんて、まるでモグラみたいだ。
「すごい強烈な匂いだ。これ……僕たちでどうにかなるのか?」
拓の弱気な言葉に輝が振り向いた。
「そんなこと言わないでよ。怪異を起こしちゃったんだからどうにかしなきゃ!」
輝が最後まで言い終わる前に店のドアが左右に開いた。
それはふたりを誘惑しているように見えて拓と輝は後ずさりをする。
今までに感じたことのない強い威圧感に輝の額に汗が滲んだ。
夜はもう随分と寒くなってきたのに、その寒さよりももっと強烈な寒気を体の内側から感じているというのに。
「ど、どうしよう、拓……」